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 思春期の君たちへ 

 思春期の君たちへ 

生きづらさの数字


●年間自殺者数  3万人以上

●不登校     13万人以上

●ひきこもり   80万~120万人

●ニート     60万~80万人

●ワーキングプア 全労働者の3人に1人、若者の2人に1人が年収200万円以下



やっぱり、生きづらい人、増えているのでしょうね。


不登校問題。

1992年、当時の文部省は、

「無理やり学校に行かせると、状況を悪化させる恐れがある。だから登校刺激するな」

という指導を学校全体するようになったそうです。


ところが、教師や親が登校刺激を止めるようになった年からの

不登校児童生徒総数を見ると、


1992年度 72113人

1995年度 81591人

1998年度 127692人

2001年度 138722人


と、むしろ加速度的に急増しています。


文部科学省による不登校生徒追跡調査によると、

中学卒業後5年後に、就学・就労ともにしていない者が23%、

つまり不登校経験者の4人に1人が、ニートもしくはひきこもりになっており、

回答率は42%程度なので、実際はもっと高いと推測できるそうです。


平成20年東京都の『ひきこもりの実態等に関する調査』によると、

ひきこもりの36%が「不登校」を経験しているそうです。


2007年度では、特に中学校で34人に1人が不登校の計算で、

小中とも学年が上がるにつれて増加し、

中学3年では28人に1人の割合にまで高まっているそうです。


こうやって、数字で見てみると、

不登校・ニート・ひきこもり等、

本当に大きな社会問題なのだなと感じます。


「登校刺激を与えない」というのは、つまりどういうことかというと、

「子どもを信じて待つ。すると子どもが動き出す」ということなのだそうですが、

この「信じて待つ」ということの意味が、曖昧だと思うのです。


子どもが動き出すのを本当にただ待っているだけでいいのか?

こう言うと、

「嫌がるものをムリに、学校に行かせさえすればいいのか?!」と、

すぐに言われてしまうのですが、

私が言いたいのは、

「学校に行きたくない」は、本当に「行きたくない」なのか?ということです。

私は「学校に行きたくない」の本当は、

「学校に行きたい!でも行けないんだよ」だと思うのです。

それを「待ちましょう」とただ待っていて良いのでしょうか?


自殺してしまうよりいいとか、

摂食障害になったり、リストカットをするよりいいとか、

確かにそれはそうかもしれないけど、

何か違う・・・


今、目に見えているものではなく、

そこまで追い詰められるに至った根本的な原因に、

適切な働きかけをする必要があるのではないかと思うのです。

それをしないと、この数字に表れている

不登校、ニート、ひきこもり、自殺といった社会問題は、

今後どんどん大きくなっていくような気がして恐ろしく、

子どもたちがかわいそうでなりません。

























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